NPO法人三陸ボランティアダイバーズは、東日本大震災で被災した三陸沿岸部の復興を支援し、海の現状を伝えるダイバーの集まりです。

●活動内容

漁業再建が被災地復興の近道。漁協との協力体勢で美しい三陸の海を取り戻そう!

調査・清掃活動

●漁港内の瓦礫撤去

海の瓦礫撤去は難航しており、サルベージ船も、海の瓦礫量に対しては十分な稼働量ではなく、堤防、家屋、船舶等の大型瓦礫の撤去のみの対応となっており、人力によるきめ細かい撤去作業を行っています。
特に漁港内においては、スクリューに絡まりやすい、電線や網、ロープ類のものが多く、航行の妨げとなっており、台風や時化の度に辿り着く大型瓦礫や、埋もれていた瓦礫が現れるため継続した撤去作業を行っています。
震災後は船のスクリューに瓦礫やロープ類が絡むことが多く、船舶自体の整備ニーズもあります。

●使用可能器具の回収

海中瓦礫の中にも使用可能な漁業器具が多く、震災後に生産困難で貴重な器具であったため綺麗に引き上げて再利用する必要がありました。
大型のサルベージ船で引き上げた場合は破壊されてしまうため、漁師との共同作業で一つ一つ手作業で引き上げます。

●養殖エリアの瓦礫

養殖業が盛んな三陸では、沖合の養殖エリアにある瓦礫も致命傷となります。
養殖施設の網やロープ等が海底の瓦礫に絡んだり、切れたりする可能性が高く、安心して養殖を再開できないエリアが数多くあります。
特に養殖エリアは30mくらいの水深で危険性が高いことと、透明度(水色)が悪くなることが多いため、専門の潜水士と協同で作業を行います。

●海中調査

震災後の海中の生物環境の変化に敏感な漁師達からは海中調査を依頼されます。
特に藻場や、アワビ、ウニ、さらには養殖施設が破壊された後のホタテ、ホヤの状況確認を行います。
震災直後は各漁協で各自治体に対して、海中瓦礫撤去の要望書を提出を希望しても調査費用が捻出できないため、申請に必要条件の事前調査書も提出できない状況にありました。
申請書作成のための調査や、水中写真を提供し、申請書作成の協力もさせて頂きました。

●有害物質の回収

東北の気候がら海中にはストープ、灯油タンク等が多く、まだたくさんの灯油、石油類、さらにはバッテリー、モーター等が多く散在しております。
これらは生物環境へ及ぼす影響も大きいので、緊急性の高い瓦礫として調査と共に早急に撤去しております。

●河川の瓦礫

津波が駆け上がった河川にも多くの瓦礫が埋まっており、生態系に大きな影響を及ぼしました。
秋になれば鮭が遡上するため、それまでに魚道確保のための瓦礫撤去を行いました。
未だ台風や豪雨の際に、水かさが増すと埋もれた瓦礫が現れるので、元の生態系を取り戻すためには、継続的な清掃活動が必要となっております。