三陸の海を
耕す

磯焼けが進む三陸の環境再生活動

 本来、コンブ・ワカメ・アラメなどの豊かな海藻類に覆われている三陸の海。海藻はウニやアワビ等のエサとなり、良質な水産資源の基礎となってきました。

 しかし近年、生え始めた海藻を、大量発生したウニが奪い合うように食べ尽くし岩肌が真っ白になる「磯焼け」と呼ばれる食害が深刻化しています。

 砂漠のように磯焼けした海に、藻場を再生する。生態系のバランスを回復する活動に取り組んでいます。

再生の活動例

環境調査

ウニ等の駆除・移植

海藻の増殖

三陸各地で環境調査、磯焼け対策をおこなってきた経験をもとに、環境にあった手法を選び、2年〜3年の時間をかけて藻場の再生をおこなっています。作業には多くのボランティアダイバーの手助けが欠かせません。

NEWS

地道な活動で地域を変える

 活動当初は、地元漁師から「そんなことやったって変わらないよ」と言う声もでていました。しかし藻場が再生したエリアでウニの身入りが良くなり、アワビも増え資源が回復してくることで地域の目が変わりました。
 一つの海域を藻場再生させるには、数年単位の時間がかかります。地道な取組を続けることで、地域の意識を変えることを目指しています。
 しかし、まだまだ藻場再生は予算が付きづらく、常に資金は不足しています。賛助会員・ご寄付の募集をおこなっております。皆様のご協力、お願いいたします。

ダイバーとして再生に関わる意義​

 砂漠のように、海藻が全くない岩場でも地道なウニ・ツブの除去や海藻の移植を行うと、数年で全面びっしりと海藻がはえ、生態系も回復します。作業はオープンウォーターライセンスでも十分参加可能で、裾野の広い活動です。

少ない予算のなか、多くの地域で藻場再生をすすめるにはボランティアダイバーが欠かせません。活動にぜひご参加ください。

これからは、海も耕す時代

 回復した藻場のまわりでは、ウニやアワビの実入りもよくなり、三陸の海の幸の源を実感できます。食べ物が自然に育まれていることを実感する瞬間でもあります。

 藻場は巨大な二酸化炭素の吸収源。地球温暖化対策としても藻場再生は重要な取組みです。三陸の水産業を守り、藻場再生の手法開発を通じて、地球全体の環境保全への貢献を目指しています。

 

私たちの活動の結果再生した藻場で泳ぐ魚たちの群れ。大きく育った海藻は魚たちのすみかとなり、生き物を育んでいきます。三陸の豊かな生態系を感じながら私たちは活動に取り組んでいます。